トマト薬局薬剤師のひとりごと ⑱副鼻腔炎

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トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

今年は昨年に比べても飛散する花粉が多いので困っていらっしゃる方も多いと思います。たくさんの患者さんが鼻水をすすりながら目を赤くして来局されます。私もヒノキの花粉症があるので辛さが良く分かります。この時期特に注意してもらいたいのが副鼻腔炎です。

昔はよく蓄膿と言ったりしましたが、蓄膿は慢性化した副鼻腔炎になります。副鼻腔炎は鼻の奥の副鼻腔という空洞に粘液がたまります。そうすると鼻づまり・頭痛・肩や首のこり・体のだるさ・やる気の低下・味覚がしない・痰がらみの咳等の症状が出てきます。

副鼻腔炎はアレルギー性鼻炎や鼻かぜなど鼻水が増えた状態からなりやすい病気です。一度副鼻腔炎になると受診しないと治るまでかなり時間がかかりますし、慢性化の恐れもあります。上記のような症状が出たら是非耳鼻科等を受診しましょう。抗生物質や粘液を出す薬を飲むと副鼻腔炎が改善していきます。また耳鼻科なら副鼻腔の粘液の吸引も機械でしてくれます。また抗生物質を鼻から吸入したりとただ飲み薬飲むより治りが早いです。

副鼻腔炎の患者さんから聞いた話で、鼻の奥に腐ったねずみがいるという表現された方もいて印象に残っています。また頭痛で脳外科でMRIをして副鼻腔炎を発見される方も多いです。

そういえば抗生物質や粘液出す薬を内服後に汚い鼻水がびっくりする程出て来て、怖くて内服中止したという患者さんもいました。色付きの鼻水がどんどん出てきたら副鼻腔炎が改善している証拠です。出された内服薬は飲み切るようにしましょう。副鼻腔炎が改善した後は【生きていて幸せ】という気分が味わえます。やばい奴みたいですが、これは副鼻腔炎になった事ある人にしか分かりません。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。