2025/01/27
トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。
よろしくお願いします。
ポリファーマシーという言葉は聞いた事がない人がほとんどだと思います。元々病気を治すために薬が処方されますが、たくさんの薬が処方される事により副作用など患者さんに不利益な状況になる事を言います。
薬剤師をしていると、薬は出来るだけ飲みたくないという人と、症状を伝えたのに薬を出してくれないと怒られるようなたくさん薬を出してもらうと満足される方と両方の患者さんがいらっしゃると感じます。データ上は内服薬が6種類以上になると有害事象が増えるというデータもあります。医師のみでなく薬剤師にも近年多数の薬を内服されている方で不要な薬剤を減らす取り組みが求められています。
薬の飲み合わせなど専門的な事は患者さんや患者さんの御家族では分かりにくいと思いますが、新しい薬が追加や変更になった時は体調面の変化に十分気を付けて下さい。また意外によくあるのが例えば一時的な鼻水で薬出してもらい、症状はなくなったのに薬は漫然と続いている。飲む前と症状の改善がないのに漫然と薬が出ているという事はあります。そのような事がありましたら医師か薬剤師に相談下さい。お薬削減が出来る可能性があります。またこれも時々ありますが、患者さんが自己判断でほとんど飲まれていない薬があり、医師に伝えにくいので薬はもらって帰っている場合もあります。このような場合は是非薬剤師に伝えていただければ医師に当たり障りのないようにお伝えします。
ポリファーマシーなどと言うと面倒に聞こえますが、薬もたくさん飲み過ぎると逆に悪い場合もある。不要な薬を減らせれば個人のお財布にも国の財政にも良いという事につきます。トマト薬局では気軽に御相談いただける事をお待ちしています。
トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。