トマト薬局薬剤師のひとりごと㉞ 腎機能低下と食事

  • HOME
  • お知らせ
  • トマト薬局薬剤師のひとりごと㉞ 腎機能低下と食事

トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

先月の生活指導の勉強会にて腎機能低下されている方の食事に関して勉強しましたので掲示させてもらいます。

先ず腎臓に関しては、急性腎炎とかではなく加齢や動脈硬化を原因とする腎機能悪化に関しては数値が悪化した場合なかなか元の数値には戻りにくいです。ですので数値が悪化しないように食事など普段の日常生活が大切になります。

また腎臓の状態を知るために血清クレアチニン値を血液検査時に測定する事が多いですが、より詳しく腎機能を知るにはeGFRという数値が有効です。年齢・性別・血清クレアチニン値から算出されて正常値の血清クレアチン値でもeGFRは異常値になりやすいので早期に自分の腎臓のケアを開始出来ます。

 

腎臓の働きをしらべる eGFRの測定|知ろう。ふせごう。慢性腎臓病(CKD) (kyowakirin.co.jp)

 

上記サイトで入力すると数値が出ます。軽度~中程度腎機能低下になる60以下は注意必要です。ちなみに70歳男性血清クレアチン値1.0でもeGFRは60以下になります。

腎臓ケアの食事の基本は塩分制限になります。また腎機能の悪化がみなれるようになるとタンパク質の制限やカリウムやリンの制限が必要になります。タンパク質制限をするとカロリー不足になる場合があるので代わりに炭水化物や脂質を摂取する必要があります。(カロリー不足の状態は体内のタンパク質が分解されて腎臓に悪いです。)ちなみにタンパク質を含まない主な栄養食品は春雨や片栗粉だそうです。(お米やパンもタンパク質が含まれていますが、低タンパクの食材も販売されています。)

肉類は良質なタンパク質としてある程度の摂取は良いそうですが、鶏の胸肉などより脂肪が多くカロリーの高い和牛などの方が良いそうです。

正直腎臓の食事は脂肪とカロリーの高さでチョコレートが良いのかと思えばカリウムが多かったりとかなり難しいと感じました。少し数値が気になる方は先ずは減塩からチャレンジしましょう。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。