2023/02/24
トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。
よろしくお願いします。
今年は昨年に比べても飛散する花粉が多いので困っていらっしゃる方も多いと思います。花粉症対策で患者さんから実際に効果があった対策は洗濯物の部屋干しであったり、ヨーグルト食べだして症状改善したという話を聞く事があります。ただほとんどの方は花粉症の季節は薬で対応されていると思います。
花粉症の飲み薬でよく売れている薬は2種類あります。
①抗ヒスタミン薬
これはCMでもアレグラのCMがあったりと、現在は病院での処方のみでなくドラックストアやネットで購入も出来るようになったので利用されている方が一番多いと思います。症状としては鼻水・くしゃみ・痒みを抑えます。副作用としては眠気や口喝が主な物になります。
②ロイコトリエン受容体拮抗薬
病院の処方で抗ヒスタミン薬の他によく処方されている花粉症薬がこちらになります。気管支喘息で処方される事もありますが、鼻づまり型の花粉症に効果が高いです。こちらの薬はドラックストアやネットでの購入は出来ません。もし抗ヒスタミン薬を飲まれていても花粉症の症状がしんどい方は、病院でこの系統の薬を処方してもらって抗ヒスタミン薬と併用する事で症状改善される方も多いです。
③点鼻薬・点眼薬
こちらもドラックストアやネット販売でも購入可能です。市販の物で症状改善すれば良いですがより効果が高い物は医師の処方が必要な薬になります。
以前はドラックストアやネットで購入可能な薬は効果が弱い物や副作用が強い物が多かったですが、近年はスイッチOTCといって元々医療用で使われていたアレグラ(フェキソフェナジン)等も購入可能になりました。受診する時間が取れない方などには良いですが、より効果の高い薬は病院で医師の処方が必要な薬になります。花粉症がひどい状態で放置すると副鼻腔炎にもなりやすいので、症状辛い方はたかが花粉症と思わずに病院の受診をお勧めします。
トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。