トマト薬局薬剤師のひとりごと ⑲片頭痛

トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

大学4年生の長女と話していると高校生の時には大変だった片頭痛がもう二年は起こっていないと聞きました。実は妻も片頭痛持ちですが妻も年齢重ねると片頭痛が減ったと言っていました。ちなみに私も次女も片頭痛はありません。片頭痛は遺伝する事と年齢重ねると減少するのは本当だなと実感しました。今回は患者さんの多い片頭痛に関して掲示します。

片頭痛は男女比で3倍以上女性が多く年齢的には若い人程多くなります。典型的な症状はキラキラした光が見えて消失後頭痛が起こりますが、光が出ない場合も多いです。血管が拡張した時に頭痛が起こりやすいので緊張した後(テスト期間終了後など)が起こりやすくなります。イブプロフェンやロキソプロフェンなどの痛み止めが無効な場合も多いので、痛み止めが十分効かない頭痛は病院を受診しましょう。

治療薬として拡がり過ぎた血管を元に戻すトリプタン系というお薬があり、これが有効な患者さんが多いです。この薬に関しては先発品が高額なため出来るだけ飲まないように我慢される方もいますが、ジェネリック医薬品が販売になっている製剤も多いのでお困りの際は医師・薬剤師に是非ご相談下さい。また片頭痛の頻度を下げるような予防薬もあります。漢方薬を予防で服用されている患者さんもいらっしゃいます。もし片頭痛の治療で困られている方がいらっしゃったら頭痛外来など専門医の受診も考えられたら良いと思います。

片頭痛予防にはチョコレート・チーズ・インスタント食品・スナック菓子・アルコールなどの摂取を減らす事が有効とされています。一度減量を試されても良いと思います。また同じトリプタン系の薬でも服用のタイミングで効果が変わったり錠剤から点鼻薬に変更する事で効果が変わる事もありますので、自分に合う治療が見つかるまで少し時間かかる方も多いです。頭痛は他人からはしんどさが見えないので周りの理解を得るのが難しく苦労されると思いますが、年齢が経てば徐々に頻度減る方が多いのでそれを希望に頑張っていただければと思います。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。