トマト薬局薬剤師のひとりごと ⑬逆流性食道炎

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トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

今週患者さんから受けた相談で、今までカンデサルタンという血圧の薬もらっていました。冬場の血圧上昇で先月からアムロジピンという血圧の薬が追加になりましたが胃酸が上がったり胸やけがします。という相談を受けました。

胃酸が逆流する症状に関してはプロトンポンプ阻害薬という胃酸を抑える薬を服用すれば結果として症状はなくなると思います。たた今回の場合はアムロジピン(Ca拮抗剤というジャンルの薬)は血管平滑筋を弛緩して血圧を下げます。アムロジピンの添付文書には記載はないですが他のCa拮抗薬で食道下部括約筋の弛緩による胃酸の逆流が報告されていて、実際に私も患者さんでCa拮抗剤が原因の胃酸逆流を経験した事があります。この場合はアムロジピンをCa拮抗剤以外の薬に変更で症状なくなる可能性が高いです。

このように治療のために服用した薬の副作用から更に別の薬が増えるケースもありますので、特に新しい薬飲み始めて体調の不調を感じましたら医師・薬剤師に是非相談ください。

その他胃酸の逆流の原因になる薬剤・食事

〇テオフィリン

気管支喘息の患者さんなどで飲まれる事の多い気管支拡げる薬です。この薬も食道下部括約筋の弛緩による胃酸の逆流が報告されています。

〇コーヒー

コーヒー飲み過ぎて胸やけの経験ある人もいるのではないでしょうか?実はコーヒーに含まれるカフェインはテオフィリンと同じような作用があります。飲める量に個人差があるので飲み過ぎには注意下さい。

〇チョコレート(高脂肪食)

例えば揚げ物大量に食べると胸やけするように高脂肪食は胃酸の逆流の原因になります。チョコレートの食べ過ぎも胃酸逆流の原因になるので注意下さい。

〇炭酸飲料

これも単純に胃の内側から圧をかけます。飲み過ぎには注意です。

これからクリスマス・年末年始とついついおいしい物の飲食が増える時期ではあります。楽しみながらも胃もたれで苦しくなるまで食べないようにお互いしましょう。(笑)

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。