トマト薬局薬剤師のひとりごと⑨ 家庭血圧

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トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

薬局で働いていても新型コロナウイルスの患者さんは減って来たと実感します。最近は新型コロナウイルス関連の話題が多かったですが初心に帰り今回は患者さんが一番多い高血圧の話題です。皆さん家庭で血圧は測りますか?病院で血圧測るのだから面倒と言う方も多いですが、今回のテーマは家庭血圧測定が何故必要かです。

そもそも若い人は家に血圧計なんか持っていないという人が多いと思います。また例え持っていても押し入れに入れっぱなしという人も多いんではないでしょうか?病院でも血圧測るのになんで家でも血圧測るのかと言うと、病院の血圧と家での血圧は大きく違う事がよくあるからです。いろんなパターンあるので例をあげます。

〇白衣高血圧症で病院では血圧高いが家では安定

一番多いパターンですが家より病院で血圧が20mmHg くらい高い方がすごく多くいます。病院では血圧が高いので降圧剤服用始めて体のだるさやしんどさを感じて家庭血圧では低血圧になっていた場合もあります。(低血圧の目安として最高血圧が100mmHg未満とあります。しかし普段の最高血圧が80mmHg~100mmHgの方はすごく多いです。問題は降圧剤を服用中で100mmHg以下になった場合です。全身の倦怠感や立ちくらみ等が代表的な症状です。夏場に低血圧になりやすいので特に注意が必要です。)

〇起床時のみ血圧が高い

これもよくあります。病院には朝9時以降に受診される方がほとんどですが、起床後1~2時間のみ血圧が高い早朝高血圧の方の割合は多いです。(朝だけ血圧が高い早朝の血圧上昇のみ抑えるαブロッカーという降圧剤もあります。)この場合家庭血圧測る以外には医師にも高血圧が分かりません。またまれに夕方の血圧のみ高いという患者さんもいらっしゃいます。

〇家で測るより病院で測った方が血圧が低い

割合としては多くないのですが、家より病院での血圧の方が低いという人もいらっしゃいます。

病院での血圧は一日の血圧の中の1点だけを測定しているに過ぎません。高血圧が持続すると血管に負担がかかり動脈硬化などが悪化するのが問題です。普段の家庭での正確な血圧が分からなければ、必要以上に血圧を下げすぎたり逆に降圧剤が必要なのに治療が遅れるリスクがあります。

血圧計は手首型や上腕で測るタイプなどありますが、正確なのは上腕で測るタイプになります。たまには家庭血圧を出来れば一日2回朝夕で測定してみて下さい。トマト薬局では各店舗に無料の血圧手帳も置いていますので必要な方はスタッフまで遠慮なくお声掛け下さい。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。