トマト薬局薬剤師のひとりごと ㉑骨粗鬆症

トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

骨粗鬆症は特に閉経後の女性で多くなる疾患です。骨量が減ると骨折の原因になります。身長が低くなったり背中が曲がったりするのも圧迫骨折が原因である場合が多いです。また大腿骨頸部骨折は寝たきりの原因になります。定期的に骨量を測定して骨量減少が認められたら、飲み薬や注射で治療する事で骨量維持や今では骨量増加出来る薬があります。骨粗鬆症は自覚症状がない場合が多いので治療を途中で止めてしまう方もいますが、ご自身の美容や寝たきり予防のため治療継続お願いしたいです。骨粗鬆上の薬の注意点について簡単にまとめます。

〇ビタミンD製剤 カルシウムの吸収を促進します。サプリメントや肝油などを薬に加えて飲むことは控えましょう。抗Ca血症の危険があります。

〇ビスフォスフォネート製剤  週1回や月1回起床時多めの水で服用して30分は横にならないという飲み方の薬です。骨量増やす良い薬ですが、何にでもくっついて効きが悪くなります。麦茶もだめですし、ミネラル成分の多い硬水もダメです。水道水か日本のミネラルウォーターで服用下さい。また歯医者で抜歯などの治療予定の場合は歯科医に服用中である事伝えて下さい。場合によっては抜歯前後は休薬する場合もあります。錠剤服用難しい場合はゼリー剤や注射剤もあります。

〇ビタミンK剤  オレンジ色のカプセル剤です。納豆にも多く含まれる成分が入っている薬です。血液サラサラにするワーファリンとは一緒に飲まないように気を付けて下さい。

その他にも注射剤やSERM(ラロキシフェン等)などたくさんの骨粗鬆薬があります。一つの薬が飲みにくいような場合は医師・薬剤師に相談いただく事で継続可能な薬が見つかる事が多いと思います。また骨折の直接の原因は転倒が多いですが、意外に室内での転倒の割合が多いです。室内の電化製品のコードや畳の縁などで転倒する事もあります。室内は整理整頓して室内だからと移動時に油断しないようにお過ごし下さい。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。