2025/07/25
トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。
よろしくお願いします。
中年期は体重が増加し高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病が問題になる事が多いですが、高齢期には逆に体重減少によるフレイル状態からねたきりになってしまう事の方が問題になる事が多いです。そこで高齢者で食事量が減った時にどうしたら良いでしょうか?今回も管理栄養士の先生の講義を受講したので掲示させてもらいます。
基本は炭水化物・タンパク質・脂質をバランスよく摂る事になります。痩せ型の方は特に炭水化物中心でタンパク質や脂質が不足している場合が多いので、納豆やみそ汁にオリーブオイルやごま油入れるなど意識して脂質も摂る事で体重増加する方もいます。また体重減少が更に悪化した場合には病院にて栄養剤が処方される事がありますのでかかりつけの医師に相談させても良いと思います。市販の栄養剤を買うより安価に栄養剤を手に入れられます。
代表的な栄養剤はエンシュアシリーズでより高カロリーなエンシュアHが処方される事が多いです。味もバニラ・コーヒー・バナナ・メロン・黒糖・ストロベリー・抹茶と飽きないようにたくさん種類があります。ただどれもかなり甘いので、甘いものが苦手な男性の方などは飲むのに苦労される方も多いです。今は暑い時期なので基本の冷蔵庫で冷やしたり牛乳で割ったりしてもらって大丈夫です。凍らす事も可能です。甘さが苦手な方はコーヒー味を好まれる方多いですが、ブラックコーヒーと混ぜる事で更に甘さが軽減されます。
それでも難しい方は市販品になるので少し高価になりますが、メイバランスアイスもエンシュアのようにバランスがとれた栄養が摂れるのでこの暑い時期には最適かと思います。
食事が摂れないと本人も元気が出なくてしんどいですが、周りの御家族も瘦せていく家族を見るストレスがあるかと思います。普通の食事が難しい時は栄養剤という選択肢もありますので御相談いただければと思います。
トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。